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ライチョウ 那須へ「婿入り」 大町の雄1羽、繁殖へ移送

那須に婿入り―。ニホンライチョウの雄を車に積み込む那須どうぶつ王国の飼育員=大町山岳博物館那須に婿入り―。ニホンライチョウの雄を車に積み込む那須どうぶつ王国の飼育員=大町山岳博物館
 国の特別天然記念物ニホンライチョウを飼育している大町市立大町山岳博物館から27日、雄1羽が那須どうぶつ王国(栃木県)へ移された。どうぶつ王国が現在飼育しているニホンライチョウは雌1羽のみで、繁殖のための「婿入り」。どうぶつ王国の飼育員が同館から雄の入った箱を慎重に運び出し、車で4時間半かけて運んだ。雄は到着後も元気な様子だという。

 同館など国内4施設は一昨年から、人工ふ化したニホンライチョウの飼育を続けており、飼育数は現在、計26羽。環境省は2018年度中に飼育数を50羽に増やす目標を掲げている。これまで施設間で卵のやりとりはあったが、成鳥を移動させたのは初めて。

 どうぶつ王国では、順調にいけば6月に卵が産まれるという。大町山岳博物館も残る6羽から1つがいを作る計画。飼育担当の宮野典夫さん(66)は「大町にも那須にもひながかえり、お互いに良い忙しさになってほしい」と話した。

 この日は、同館が新築したライチョウ舎もお披露目された。建築費は約4千万円で五つの飼育室を整備。現在の2棟と合わせ、想定で最大19羽の飼育が可能になる。一般公開に向け、観覧用の通路も設けた。通路からは二つの飼育室の内部を見ることができ、そのうち一つには北アルプスの写真を壁一面に貼り、コンクリートで岩場を再現するなどしてニホンライチョウの生息環境に似せた。

(3月28日)

長野県のニュース(3月28日)