長野県のニュース

LEDの天井灯開発 長野愛知電機が照明参入

長野愛知電機が商品化した高輝度の天井灯。工場などの交換需要を見込む長野愛知電機が商品化した高輝度の天井灯。工場などの交換需要を見込む
 電子機器用電源など製造の長野愛知電機(長野市)は、発光ダイオード(LED)照明の製造事業に参入する。天井が高い工場や倉庫、体育館での利用を想定した高輝度の天井灯を開発。水銀を包括的に規制する「水俣条約」で、一定量以上の水銀を含む蛍光灯などの製造・輸出入が2020年までに原則禁止となるため、水銀灯の使用が多い工場などで交換需要が見込めると判断した。初年度は計1万台の販売を目指す。

 製品名は「ルミエナ・ハイパーブライト」シリーズ。2月に商品化した。既設の水銀灯との交換を想定した機種、新規の取り付けを想定した機種など3種類。それぞれ消費電力が68ワットと98ワットの2タイプを用意した。1台の重さは2・7キロ。照射角度は110度。目の疲れの原因となる光のちらつきをなくした。希望小売価格は1台6万4500〜8万5千円。

 LEDの発光効率や電源回路方式を自社技術により最適化し、低消費電力を実現。98ワットの新商品と明るさなどが同程度の400ワットの水銀灯と比べると、1台当たりの消費電力は76%ほど削減できる。1日8時間の使用で試算すると、3〜4年で初期投資費用を回収できるという。LED照明の寿命については、1日16時間、年間240日稼働する工場に取り付けた場合、15年間は使える計算になるとしている。

 開発を担当した長野愛知電機電機部の伊藤久技術主幹は「電源回路などの保有技術を応用した。エネルギー消費効率は業界トップ」と説明。電源と照明を一体化したため、取り付け工事も簡単という。同社によると、安価な海外メーカー製のLED照明には品質に問題がある製品もあるといい、国内製造であることもアピールする。

 水銀と水銀化合物による環境汚染や健康被害の防止を目指す国際条約「水銀に関する水俣条約」は、昨年8月に発効。LED照明は開発競争が激しい分野でもあり、伊藤技術主幹は「向こう数年間が勝負になる」とする。700ワット〜1キロワットの水銀灯と置き換えられる明るさで、屋外で使用できる新機種の発売も18年中に計画している。

 長野愛知電機は、名証1部上場で変圧器など製造の愛知電機(愛知県春日井市)の完全子会社。OA機器用高圧電源装置などの製造の電機部門と、発電・送電施設施工などの電力部門がある。17年3月期の売上高は約27億1千万円。LED照明のような完成品の製造を手掛けるのは16年ぶりという。

(3月29日)

長野県のニュース(3月29日)