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茅野駅前の透析施設廃止へ 諏訪中央病院

来年3月末で廃止される諏訪中央病院の「ほのぼの透析クリニック」=28日、茅野市来年3月末で廃止される諏訪中央病院の「ほのぼの透析クリニック」=28日、茅野市
 諏訪中央病院(茅野市)は28日、人工透析治療を専門に行うJR茅野駅前の院外施設「ほのぼの透析クリニック」を2019年3月末で廃止し、同病院内の人工透析室に医療スタッフや設備を集約する方針を明らかにした。同クリニックには人工透析の専門医が現在おらず、確保も難しいことから、専門医1人がいる同病院に一元化することにした。

 同病院はホームページで人工透析の専門医を募集しているが、応募がない状態という。同病院によると、人工透析の治療施設は全国に約4300カ所あるのに対し、専門医は約4千人で絶対的に不足しているという。

 同クリニックは06年、交通の利便性が高い茅野駅前ビル1階のスペース(約600平方メートル)に開設。透析ベッド34床を備え、16年度は延べ9684人、1日平均30・9人が利用した。

 だが、開設当初からいた専門医が14年に亡くなり、後任も自身が開業するために退職。現在は外科医1人、看護師2人、臨床工学技士2人の態勢で、必要に応じて同病院から専門医が出向いている。

 この日、茅野市、諏訪市、諏訪郡原村でつくる同病院組合の議会で説明した吉沢徹院長は、「患者の高齢化が進み、認知症の方もいて透析中に容体が急変する例がある。限りある人的資源を集約し、医療サービスの水準を維持したい」と理解を求めた。

 同クリニック廃止に伴い、同病院人工透析室の隣にあるリハビリテーション室を改修して一体的に運用する。リハビリテーション室の移転を含め、関連経費を総額約1億5千万円と見込んでいる。

(3月29日)

長野県のニュース(3月29日)