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「おぶせ交流館」創作拠点に 町協力隊員が運営

「ハウスホクサイ」内の塩沢さん。町民らが組み立てた本棚などの設置が進んでいる「ハウスホクサイ」内の塩沢さん。町民らが組み立てた本棚などの設置が進んでいる
 若者たちがまちづくりについて議論し、事業提案する上高井郡小布施町の「小布施若者会議」をきっかけに、4月、同町雁田に「おぶせ交流館」がオープンする。町の地域おこし協力隊員、塩沢耕平さん(31)らが、利用者が減っていた「おぶせ町民ギャラリー」を移住・定住に向けた交流拠点に再生しようと町に提案。簡易宿泊所やシェアオフィスの機能を備えた集いの場づくりが一歩を踏み出す。

 駒ケ根市出身の塩沢さんは大学を卒業後、都内の医療法人などに勤務。故郷でカフェを営みたいと、昨年1月に退職して試行錯誤していたところ、知人で小布施町地方創生推進主任研究員の大宮透さん(29)から、小布施若者会議への参加を求められた。

 塩沢さんが参加したグループは、ウェブやグラフィックのデザイナーといったクリエイター、IT起業家らが集まるまちづくりを考え、町民ギャラリーにシェアオフィスの設置を提案。当時の町民ギャラリーは年3〜4団体、15日程度しか利用されていなかったため、町も有効活用を期待して了承。開設に向けた備品の購入や補修の補助などとし、約30万円を塩沢さんらのグループに支援した。

 塩沢さんはこの時点でも駒ケ根市でカフェを開きたいと考え、小布施では施設運営までは関わらないつもりだったが、グループメンバーらと施設の掃除や壁の塗装、本棚の設置などに取り組むうち、気持ちが変わったという。「カフェもシェアオフィスも人が集まる場所。むしろ人が集まって何かを生み出す可能性があるシェアオフィスの方が面白いかも」と思った。昨年12月に町の地域おこし協力隊員に採用された。

 町は国の交付金で施設を改修。旅館業法の許可も得て施設2階は簡易宿泊所とし、塩沢さんが運営に当たる。1階は塩沢さんの個人事業とし、町から施設を借りてシェアオフィス「HouseHokusai(ハウスホクサイ)」を開設する。

 塩沢さんは「葛飾北斎が小布施を訪ねたように、現代の北斎のようなクリエイターや起業家を呼び込み、作品や仕事を生み出す場にしたい」と意気込んでいる。

(3月31日)

長野県のニュース(3月31日)