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〈一ねんせいになったら/一ねんせいになったら/ともだちひゃくにんできるかな〉。今日から4月。まど・みちおさんの詩が歌になって聞こえてくるときだ。うちの子は友達と仲良くやっていけるだろうか―。親にとり最大の関心事だ

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県内の小学校の多くは5日が入学式。ぴかぴかの約1万7000人が校門をくぐる。昭和30年ころは5万人以上が入学していた。団塊の世代である。今は毎年のように統廃合が浮上する。この3月は、飯綱町の4小学校が最後の卒業生を送り出した

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今でこそ4月入学が当たり前になっているけれど、江戸時代の寺子屋や藩校はいつでも入学できた。明治の初めには西洋に倣って9月入学が多かったという。その後、国の年度に合わせて4月が定着した。経緯はともあれ、桜の季節は子どもが新しい一歩を踏み出すときにふさわしい

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新1年生が大人になる頃、日本はどんな世の中になっているだろう。少子高齢化、財政難、格差拡大…。いい話が見当たらない。子どもたちがのびのびと学び、仲間づくりをして時代を切り開く力を付ける。そんな環境を整えてやらなければと思う

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まどさんが母校山口県徳山小に送った手紙がある。〈小学生は/うまれてはじめてのがっこうで、/たった一かいきりの/すばらしい「とき」です。/すっごい「とき」です。/ぜんりょくあげて/がんばって/ぜんりょくあげて/たのしんでください。/じゃあね!〉。元気で遊べ1年生。

(4月1日)

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