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小松貫主に解任辞令 善光寺大勧進

小松貫主の解任辞令について説明する天台宗一山の伊藤克之・常徳院住職(左から3人目)ら=31日、長野市の善光寺大勧進 小松貫主の解任辞令について説明する天台宗一山の伊藤克之・常徳院住職(左から3人目)ら=31日、長野市の善光寺大勧進 
 善光寺大勧進(長野市)の小松玄澄貫主(げんちょうかんす)(84)が進退を巡り、同寺周辺の25の宿坊でつくる天台宗一山の一部住職らと対立している問題で、一山の住職代表らが31日、大勧進で記者会見し、天台宗務庁(大津市)が同日付で小松貫主を解任する辞令を出したと発表した。解任の辞令が同日、大勧進に届いたという。後任には瀧口宥誠(ゆうじょう)副住職(84)が1日付で特命住職として就任し、当面の業務を担う。

 この問題を巡り、宗務庁側は小松貫主の解任手続きを進める方針を示していたが、小松貫主は地位確認などを求める仮処分を大津地裁に申し立てるなどしている。

 記者会見した天台宗一山トップの伊藤克之・常徳院住職は「事態収拾のめどが立たず、宗務庁の説得に期待するほかない状況だった。辞令が発せられてほっとしている」と述べた。

 会見に同席した大勧進の春日英広・筆頭総代は「(小松貫主の)辞任願が本意ではなかったという理由で撤回することが容認されるはずもなく、解任の辞令は当然のことだ。新態勢で再出発したい」とした。

 瀧口副住職の特命住職就任は、天台宗の規定に基づき天台座主が任命する。伊藤住職は「特命住職とともに一山や大勧進が一丸となり、信頼回復に努めたい」と説明。次期貫主については、住職の合議などを経て、5月末をめどに宗務庁に候補を推挙する予定だ。

 この問題は、天台宗一山の住職代表らが2016年6月、職員に差別やセクハラ発言をしたとして、小松貫主に本堂への出仕(昇堂)停止を要求。小松貫主は昨年12月に天台宗務庁にいったん辞任願を提出したが、「セクハラなどの事実はなく、退任は本意ではない」として今年2月に撤回する文書を送った。3月には、住職ら11人が虚偽の事実を流し辞任を迫ったとし、業務妨害と強要の疑いで長野地検に告訴。さらに貫主の地位確認などを求める仮処分を大津地裁に申し立てた。

 宗務庁は小松貫主の辞任願の撤回は認めなかった。

(4月1日)

長野県のニュース(4月1日)