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3月の県内平均気温 25地点で過去最高

3月、春物の売り上げが好調だった百貨店の婦人服売り場。夏物の扱いも近く始める=3日、長野市3月、春物の売り上げが好調だった百貨店の婦人服売り場。夏物の扱いも近く始める=3日、長野市
 3月の平均気温が、県内30の観測地点のうち25地点で統計開始以来、最高となったことが3日、長野地方気象台のまとめで分かった。例年にない暖かさを受け、県内の小売りでは春物衣料の売れ行きが好調だった店もある。一方、春スキー営業をする県内スキー場や農作物への影響を懸念する農業関係者らは、今後も同様の傾向が続くのか気をもんでいる。

 平均気温が観測史上最高値を更新したのは、長野(6・2度)、諏訪(6・1度)、軽井沢(3・5度)など20地点。飯田(8・1度)、松本(6・8度)など5地点はこれまでの最高値と同じだった。いずれも平年より0・8〜3・3度高かった。同気象台によると、中旬以降に高気圧に覆われて晴れた日が多く、特に下旬は南から暖かい空気が入り込みやすくなって気温が上昇した。

 「3月中旬から春物が一気に動き始めた」。ながの東急百貨店(長野市)の婦人服売り場の担当者は話す。例年、4月に入ってから売れだす春物のズボンは、3月後半の売り上げが前年同期比15%増。スカートも15%増、カットソーは10%増だった。4月に入っても暖かさは続き、例年は4月中旬から販売を始める夏物を、今年は5日ごろから徐々に取り扱う予定だ。

 松本パルコ(松本市)でも3月に入り来店者が増加基調となった。広報担当は「暖かい陽気で街に出掛ける人が増えているようだ。春物の衣類も全体的に売れている」とする。

 一方、春スキー営業を続けるスキー場関係者は、雪解けの進み具合を気に掛ける。エイブル白馬五竜(北安曇郡白馬村)は、標高の高いゲレンデの営業を例年通り大型連休まで見込むが、「麓のエリアは例年より早く閉鎖するかもしれない」と営業担当者。「これだけ暖かいと、これからどうなるか」と不安げだ。

 大北農協(本所・大町市)によると、今年はリンゴの花芽の成長が例年より5日ほど早い。心配なのが今後の降霜による凍害。同農協管内では例年4月下旬ごろに霜が降りるが、開花期と重なれば、収量や品質に影響する可能性がある。営農部の担当者は「今後の気候がどうなるか。気が気でない」とする。

 同気象台によると、4月前半は高気圧に覆われて晴れる日が多く、特に1週目(6日まで)は気温が高くなる見込み。2週目(7〜13日)は平年並みだが、その後は再び高温傾向という。

(4月4日)

長野県のニュース(4月4日)