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「木曽路美術館」が休館 展示見直しへ

本年度通常営業しない方針が分かった木曽路美術館の入り口本年度通常営業しない方針が分かった木曽路美術館の入り口
 木曽地方唯一の美術館とされる木曽路美術館(上松町寝覚)が本年度、通常営業を休むことが3日、分かった。2016年から一般社団法人「木曽人」が運営を引き継ぎ、前オーナーの所有する絵画や彫刻などを展示してきたが、入館者は多くなかったといい、展示内容などを見直す。

 同館は1982(昭和57)年に開館。町内の元木材会社社長(故人)が集めた品を核に約2500点を収蔵し、季節ごとに展示品を入れ替えてきた。浮世絵師・歌川広重と渓斎英泉の合作「木曽海道六拾九次」の全70図もあり、企画展として年1回展示。建物は同法人が所有している。県博物館協議会(事務局・千曲市)に加盟する博物館、美術館約130の中で、木曽郡では唯一の美術館だという。

 17年度の入館者は約1100人と低迷。理事や学芸員が活用策の検討を始めており、収蔵品を所有者に返した上で、郡内の若手作家や、郡外の作家の作品を展示する案が出ている。館名を変更する可能性もあるという。

 今年6月には上松町、木曽町、木祖村の各所を舞台にした芸術祭「木曽ペインティングス」、11月には写真展の会場となる予定。法人代表の小林夏樹さん(56)は「文化の発信をやめることは考えていない。新たな形を早く打ち出したい」としている。

(4月4日)

長野県のニュース(4月4日)