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五穀豊穣願う舞、力強く 小海で「親沢の人形三番叟」

「親沢の人形三番叟」で舞う人形の「丈」(左)と「千代」「親沢の人形三番叟」で舞う人形の「丈」(左)と「千代」
 長野県南佐久郡小海町小海親沢区で受け継がれる伝統芸能「親沢の人形三番叟(さんばそう)」が8日、親沢諏訪神社境内の舞台で上演された。地元住民が太鼓や笛に合わせて人形を操り、力強い舞を披露。県外から訪れた写真愛好家ら約100人が鑑賞した。

 親沢区などによると、翁(おきな)、千代(ちよ)、丈(じょう)と呼ばれる人形3体を操る人形三番叟は、五穀豊穣(ほうじょう)を願って江戸時代に始まったとされる。文化庁が2015年、「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」(国選択無形民俗文化財)に選んだ。現在は小海町内から後継者を募り、20〜40代の町民が担い手となっている。

 この日は、親方と呼ばれる指導役12人が横笛や太鼓を演奏。7年ごとに入れ替わり今年で2年目の弟子12人が人形を操った。手足を曲げ伸ばしたり、床を力強く踏み締めたりして約1時間半舞った。

 ここ数年鑑賞しに訪れているという千曲市の伊藤利一さん(75)は「弟子たちは2年目とは思えないほど立派で力強い舞だった」と話した。

(4月10日)

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