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県内大手みそ3社 売上高が軒並み好調

 県内大手みそメーカー3社の売上高が軒並み好調だ。生みその消費は減少傾向だが、即席みそ汁や甘酒、塩こうじといった関連食品が売り上げを底上げする。「健康志向」や手間のかからない「簡便性」、単身世帯の増加に伴う「個食化」などをキーワードに、消費者ニーズに合わせた商品が人気を集めている。

 みそ最大手のマルコメ(長野市)は健康をキーワードに売り上げを伸ばす。健康メニューで知られる「タニタ食堂」と連携して開発した「丸の内タニタ食堂の減塩みそ」がヒット商品に急成長。民間調査会社の調べで、15年から無添加生みそ部門の国内売り上げ首位となり、17年は年間売上高約20億円を達成した。

 発酵技術を活用した甘酒も人気。酒かすや砂糖を使わず、米こうじからつくった甘酒「プラス糀糀甘酒」は「健康志向が高い女性を中心に需要が伸びている」(マーケティング本部)。生産増強に向け、10月に完成予定の新潟県魚沼市の新工場でも甘酒を製造する方針。同社の売上高は17年3月期で440億円で、5年前に比べて3割ほど伸びている。18年3月期も17年3月期を上回る見込みだ。

 ひかり味噌(諏訪郡下諏訪町)も減塩シリーズの即席みその売り上げが好調。減塩に加え、乳酸菌入りや鉄分配合などもパッケージの前面に出してアピールする。広報室は「健康志向は底堅い需要があり、今後の商品展開でも力を入れていく」としている。

 県味噌工業協同組合連合会(長野市)によると、07年に46万トンあった国内のみそ出荷量は、17年には41万トンに減少した。同連合会の上畑裕常務は「時代に合わせた戦略で県内大手が売り上げを伸ばしたが、中小規模のメーカーは厳しい状況」と指摘。「今後はさらに人口の減少が進み、需要低下が見込まれる。いかにして消費者に自社の売りを示していくかがさらに重要になる」としている。

(4月10日)

長野県のニュース(4月10日)