長野県のニュース

諏訪湖のワカサギ採卵進まず 2季連続の異変

採卵のためのワカサギを捕る渋崎採卵組合員=諏訪市渋崎採卵のためのワカサギを捕る渋崎採卵組合員=諏訪市渋崎
 例年なら最盛期に当たる諏訪湖のワカサギの採卵が、思うように進んでいない。2016年夏にワカサギが大量死し、17年春の採卵は極度の不振に陥って諏訪湖に放流する分も不足した。今季の復活が期待されたが、諏訪湖流入河川の上川で採卵する渋崎採卵組合(諏訪市)によると、雌が例年になく少ない。原因は不明で、採卵シーズンの終わりが近づいて関係者は気をもんでいる。

 同組合の笠原勝彦組合長によると、16年春までの上川は例年3月下旬から4月上旬が採卵の最盛期。多い時は1日100キロ余の親魚が捕れた。これに対し、2月中旬に採卵を始めた今季は3月中旬に約40キロ捕れた日があった程度。今月9日は約8キロ、10日は約5キロしか捕れなかった。

 さらに卵を持つ雌の遡上(そじょう)が少ないことも関係者を心配させている。同組合によると、成長が早い雄が先に遡上を始め、最盛期には雌雄が半々程度になる。だが、10日に捕れた雌は全体の1割未満で、採卵が進まない一因となっている。

 県水産試験場諏訪支場(諏訪郡下諏訪町)によると、3月13日の調査では諏訪湖のワカサギの性別比に偏りはなかった。成熟も順調で、遡上する雌が少ない理由ははっきりしないという。採卵のシーズンは長くても5月上旬までで、組合関係者には諦めを口にする人もいる。

 諏訪湖のワカサギの卵は例年、全国の湖沼に出荷されてきた。だが、17年春は出荷量ゼロに終わり、諏訪湖に放流する分も足りずに他の湖沼から提供される事態となった。

(4月12日)

長野県のニュース(4月12日)