長野県のニュース

「まつもと大歌舞伎」丸10年へ抱負

記者会見で意気込みを語る(右から)串田さん、七之助さん、梅枝さん、木ノ下さん=13日、東京記者会見で意気込みを語る(右から)串田さん、七之助さん、梅枝さん、木ノ下さん=13日、東京
 松本市のまつもと市民芸術館で6月12〜18日に開く「信州・まつもと大歌舞伎」で主役を務める歌舞伎俳優中村七之助さん(34)と、演出・美術を担当する同館芸術監督串田和美さん(75)が13日、都内で記者会見した。ともに初回から丸10年の節目の上演に懸ける思いや、市民との交流への期待を語った。

 大歌舞伎は、市や市芸術文化振興財団、信濃毎日新聞社などで構成する実行委員会が主催し、2008年から隔年で開いている。6回目となる今回の演目は、美男の与三郎と、美女お富の別れや再会を描いた「切られの与三(よさ)」。5月に東京で開く「渋谷・コクーン歌舞伎」で先行上演する。

 会見には、お富役の歌舞伎俳優中村梅枝さん(30)、補綴(ほてい)(台本の再編集)を担当する木ノ下裕一さん(32)も同席。七之助さんは、父の故中村勘三郎さんや兄中村勘九郎さん(36)と大歌舞伎への出演を重ねており、「東京では経験したことのない歓声を浴びることができる。松本は大好き。初出演の梅枝君にも味わってほしい」と笑顔を見せた。

 串田さんは勘三郎さんの姿を思い起こし、「芝居は観客と交流しながら作るもの。松本の市民と役者の交流からは芝居の本質が感じられた」。期間中に松本市内で現代劇や民俗芸能の公演が行われるようになったことも踏まえ、「地方都市で文化の核が膨らんでいると発信していけたらいい」と力を込めた。

(4月14日)

長野県のニュース(4月14日)