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高森町に「大人の学び場」開校

開校式後、記念写真を撮る生徒や講師ら開校式後、記念写真を撮る生徒や講師ら
 全国から多様な分野の講師を招いた大人の学び場「信州たかもり熱中小学校」が14日、高森町アグリ交流センターで開校した。一般社団法人「熱中たかもり」(高森町)が主催し、飯田下伊那地方を中心に全国から102人が生徒名簿に名を連ねた。校長を務める伊那食品工業(伊那市)会長の塚越寛さん(80)は、「人間どう在るべきかを学ぶ機会にしてほしい」と生徒たちを激励した。

 この日は92人が出席し、塚越さんら3人の講義を受けた。「起立、礼、着席」の号令で授業が始まるなど、本当の小学校さながらの雰囲気。生徒たちは熱心な表情で、講師の話を聞き入っていた。

 塚越さんは、木のように少しずつ会社を成長させる独自の経営理念「年輪経営」について、「これから良くなるという期待感が(社員の)向上心を高めるため、常に右肩上がりの経営状況を続けることが必要」と強調。そのために景気やブームにとらわれないことを大事にしているとした。

 生徒は40〜60代が中心で、「学び直したい」「田舎を元気にする知恵がほしい」などと動機はさまざま。坂城町の中嶋陽子さん(60)は「大人になると学ぶ場が少なくなる。講師の話はどれも新鮮で面白い」と話していた。

 熱中小学校は、経営者や大学教授、芸術家などが授業を行い、人材育成や地方創生につなげる取り組み。日本IBM元役員の堀田一芙(かずふ)さんらを発起人に、山形県高畠町で2015年に「高畠熱中小学校」が始まり、高森町の熱中小学校は全国で9校目。授業は半年で計6日間行い、9月1日に第1期の修了式を行う。

(4月15日)

長野県のニュース(4月15日)