長野県のニュース

「佐久の食文化を残したい」 小ブナ養殖の研修、参加増

開会式で参加証を受け取る研修生(右)ら開会式で参加証を受け取る研修生(右)ら
 長野県佐久市は18日、水田を使って小ブナ生産に挑戦する人を支援する本年度の養殖技術研修を始めた。小ブナは甘露煮などが地域で長く親しまれてきたが、養殖の担い手の減少が課題となっており、人材育成を目的に2年目。参加者は昨年度の3人から9人に増加。研修生は地域の食文化を残そうと張り切っていた。

 市によると、小ブナ養殖は昭和50年代に始まり、今もスーパーなどから小ブナを求める声は強い。一方、昨年度の市内生産量は8・4トン余と、10年前の半分ほどだ。市役所でこの日開いた開会式で、佐久浅間農協(佐久市)佐久平ふな部会長の小池清志さん(71)は「文化を絶やすわけにはいかない。部会でもできる限りのことをしていきたい」と強調。市の茂原啓嗣経済部長は「研修生にとって有意義なものになるようにサポートしたい」とした。

 式に続く研修会では、県水産試験場佐久支場(佐久市)の熊川真二支場長が「フナは水中に酸素が少なくなると呼吸が苦しくなり、水面近くで口をぱくぱくする『鼻上げ』をする」とし、水の管理に注意するよう助言。佐久市の他、近隣自治体から訪れた研修生もおり、夫婦で参加した同市出身の主婦渡辺正枝さん(72)=上田市=は「小さなころから親しんだ佐久の食文化を残したい」と話した。

 研修は9月まで11回開き、餌やりや水揚げなどの技術研修を中心に進める。

(4月19日)

長野県のニュース(4月19日)