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小海の「白駒荘」火災から営業再開へ

昨年の大みそかの火災で全焼した白駒荘新館跡(手前)と延焼を免れた本館(奥)=19日、小海町昨年の大みそかの火災で全焼した白駒荘新館跡(手前)と延焼を免れた本館(奥)=19日、小海町
 北八ケ岳・白駒池(標高2115メートル)のほとりにあり、昨年大みそかの火災で営業停止中の山荘「白駒荘」(南佐久郡小海町千代里)が28日、大型連休に合わせ、延焼を免れた本館の営業を再開する。利用者から再開を求める声を受け、冬場に整備を進めてきた。全焼した新館は、10月の紅葉シーズンの完成を目指し、新築工事を進めている。

 白駒池周辺に広がる原生林「苔(こけ)の森」は観光地として知られ、昨年はJR東日本のテレビCMの舞台となった。白駒荘は1922(大正11)年創業。55年に現在の木造2階建ての本館、89年には鉄骨2階建て新館が完成。両館に各10部屋を備えた。新館には入浴施設があったほか、昼間は宿泊者以外も対象とした食堂と喫茶店を営業していた。

 火災の発生は昨年12月31日午前6時ごろ。宿泊客や従業員はおらず、けが人はいなかった。年越しの客でこの夜は予約で満室だったが、営業を停止した。その後、県内外の利用者から「思い出の場所。いち早く再開してほしい」などと手紙や電話で連絡を受け、再開を検討。調理器具などを調達。宿泊者向けだった食堂で宿泊者以外も昼間に食事などを取れるようにした。

 同山荘によると、昨年の山荘利用者は例年の約1・5倍だった。特に新館の食堂と喫茶店の利用客が大半を占めており、昼間の営業は経営の柱だった。辰野広茂社長(49)は「近くの別の山荘関係者が火災を知らせてくれたおかげで本館への延焼をくいとめられたのが不幸中の幸いだった」と振り返る。

 佐久・諏訪地方から山荘に通じる国道299号(メルヘン街道)麦草峠は19日に冬季閉鎖が解除された。辰野社長は「県外客も増え、池や苔の森が知られてきた。今年は安全に配慮し、観光シーズンに備えたい」と話していた。

(4月20日)

長野県のニュース(4月20日)

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