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ブドウ育てて原村を学ぶ 将来の特産化に期待

ブドウの畑に木の支柱を立てる原中学校の生徒と小林さん(左)ブドウの畑に木の支柱を立てる原中学校の生徒と小林さん(左)
 原村原中学校の2年生が、ワイン用ブドウの栽培を校内の畑で始めた。村の魅力や産業を学ぶ「原村学」(年約30時間)の授業の一環。地球温暖化の影響で県内でワイン用ブドウの栽培が広がり、村でも主要産業になる可能性があるとして、教員が「10年後、20年後の村の姿を想像するきっかけに」と提案した。来年秋の収穫が目標で、収穫したブドウは塩尻市のワイナリーに醸造を依頼し、生徒の成人後に味わう計画だ。

 県日本酒・ワイン振興室などによると、中学生が校内でワイン用ブドウを栽培するのは珍しい。本年度の原村学はブドウ栽培のほか、保育園・福祉施設での交流など全4コースで、2年生約60人のうち15人がブドウ栽培を選んだ。

 提案したのは学年主任の平塚広司教諭(43)。ワインの大手メーカーが近年、夏の日照時間が長く夜に気温が下がる長野県でワイン用ブドウの生産を強化していることを知り、原村での栽培を考えた。品種は、村内のブドウ農家小林峰一さん(55)の助言を受け、寒冷高地に向いた「ピノ・ノワール」を選んだ。

 生徒は既に苗15本の定植を終え、枝をはわせるワイヤを固定する木の支柱の設置作業を行った。今後は水やりや除草をしながらブドウなどについて学ぶほか、ワイナリーを見学したり、ラベルをデザインしたりする計画もある。

 ブドウの栽培に参加する安部桂史郎さん(13)は「他の学校では取り組んだことがないと聞いて、ぜひやりたいと思った。外での活動が多いが、暑さに負けず頑張りたい」と意欲を見せている。

(4月24日)

長野県のニュース(4月24日)