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鹿のわな 山の仕事で見回りを 中部森林管理局

佐久市の荒船山国有林で、くくりわなに掛かった雌のニホンジカ=3月3日佐久市の荒船山国有林で、くくりわなに掛かった雌のニホンジカ=3月3日
 中部森林管理局(長野市)は23日、山林や田畑などで食害や踏み荒らしの問題を起こしているニホンジカへの対策として、造林や治山などの事業で国有林内に入る請負業者に、わなの見回りなどをしてもらうことを試行すると発表した。これまで委託した猟友会員らが見回れる範囲でわなを仕掛けていたが、頻繁に山に入る業者に作業中や現場までの移動中に見回ってもらうことで、わなを仕掛ける範囲を広げたい考えだ。

 同管理局管内の長野、富山、岐阜、愛知各県の国有林では、職員や委託した猟友会員らが鹿対策で「くくりわな」などを仕掛けている。2016年度は15年度比816頭増の3422頭を捕獲した。ただ、鹿の生息域か不確かだったり、山奥や見回りが難しかったりする場所は、わなを仕掛けていなかった。

 18年度からは、請負業者の協力を得られる場合、猟友会員が作業現場付近などにわなを仕掛け、日常の見回りは業者が実施。鹿が掛かっていた場合、猟友会員に連絡し、捕獲してもらう。業者に狩猟免許を持つ人がいる場合は、わなの設置なども直接行ってもらう。市町村への捕獲許可申請や猟友会との調整は各森林管理署が担う。協力業者には、19年度以降の森林事業の入札での優遇なども検討する。

 今後、各種会合や事業の契約時などに、業者側に協力を依頼。一定の効果があれば、19年度以降に本格実施し、他の森林管理局にも情報提供する。中部森林管理局の宮沢俊輔局長は「鹿の捕獲に向け、攻めていく場所を広げたい。地域で(山林に携わる人の)スクラムが組めるといい」と話した。

(4月24日)

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