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御嶽山火山マイスターに認定書

御嶽山火山マイスターに1人ずつ手渡された認定書=23日、木曽町御嶽山火山マイスターに1人ずつ手渡された認定書=23日、木曽町
 2014年の御嶽山噴火災害を受け、県の呼び掛けで制度化された「御嶽山火山マイスター」の合格者8人への認定書交付式が23日、木曽郡木曽町であった。県や専門家などでつくる運営委員会の委員長山岡耕春・名大大学院教授から認定書を受け取った8人はそれぞれ噴火体験を振り返り、火山防災などに向けた思いを新たにした。

 8人は5月から具体的な取り組みについて話し合う予定。山岡教授は「火山防災と山の恵みの両面を発信してもらえるように、進むべき方向を考えてほしい」と呼び掛けた。マイスターを代表し、同郡王滝村の公民館長沢田義幸さん(61)は「身の引き締まる思い。分からないことを学びながら、訪れた人に地域を理解してもらえるようになりたい」とあいさつした。

 マイスター1期生には山小屋経営者、小学校の教頭、観光連盟職員など多彩な顔触れがそろった。木曽地域で無料配布する情報誌を発行している法人の代表、小林夏樹さん(56)=木曽町=は「雑誌の中で、このチームの動きをリアルタイムで紹介していきたい」。山小屋の手伝いなどをしている立花裕美子さん(58)=王滝村=は普段、木曽地域にキャンプに訪れる子どもたちの面倒を見ており、「火山の危険性と自然の豊かさを教えていきたい」と話した。

 同郡木祖村の笹川隆広さん(53)は噴火当日、山岳ガイドとしてテレビ番組のクルーを黒沢口登山道8合目から三ノ池方面に案内している途中で噴火に遭った。当時はすぐに「逃げろ」と言わず、紅葉と噴煙が一緒に撮影できたことを喜んだことを後悔している。その後、辺りは火山灰で真っ暗になり、周囲の人たちに怖い思いをさせてしまった。「過ちを繰り返してはいけない。この経験を伝えていきたい」と力を込めた。

(4月24日)

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