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桜の縁 贈られた仙台・高砂中生徒が伊那・東部中訪問

伊那市東部中と仙台市高砂中の交流について意見を出し合う両校の生徒たち伊那市東部中と仙台市高砂中の交流について意見を出し合う両校の生徒たち
 東日本大震災の津波の塩害で、敷地内の桜が枯れた仙台市高砂中学校に桜を贈って以来、交流を続けている伊那市東部中学校(生徒817人)に24日、高砂中の2年生全135人が訪れた。「さくらプロジェクト」と銘打つ活動の一環で、高砂中から学年全体で東部中を訪ねるのは初めて。両校の未来や交流について生徒たちが話し合った。

 東部中は2012年、高砂中に、伊那市の高遠城址(じょうし)公園の桜で知られるタカトオコヒガンザクラの苗木を寄贈している。この日はまず体育館で歓迎会を開き、東部中の生徒の拍手に迎えられて高砂中の生徒が入場。東部中3年で生徒会長の鈴木麻弘さん(14)は「両校は離れており、(インターネット電話の)スカイプを通じての交流が多かった。今回は面と向かって話せる貴重な時間」と歓迎した。

 続いて、8会場に分かれ、両校の未来などについてアイデアを出し合った。「桜をモチーフにしたキャラクターをつくる」「桜の押し花を両校の生徒手帳に挟む」など互いにつながりを意識できるような取り組みも。また、「校長先生を交換してみては」といったユニークな案も出て、和やかな雰囲気だった。

 津波で自宅が床下浸水し、半年ほど避難生活を送ったという高砂中2年の小幡一斗さん(13)は「今回が節目になって、交流が続いていけばうれしい。時間がたっても震災のことは忘れてはいけない」。最後に体育館で、両校の生徒が16年に共同で作った「高東桜歌(たかとうさくらうた)」を全員で合唱した。

(4月25日)

長野県のニュース(4月25日)