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「雨宮県音頭」を再び 千曲・屋代公民館が再現 CD化

旧雨宮県村で作られた「雨宮県音頭」を収めたCDと作業を進めた安藤さん旧雨宮県村で作られた「雨宮県音頭」を収めたCDと作業を進めた安藤さん
 長野県千曲市屋代公民館が、旧雨宮県村時代の1951(昭和26)年に作られた盆唄「雨宮県音頭」を再現し、CDに収録した。地元の小学校で8月の盆踊りで使われていたが、その後の市町村合併を経て途絶えたとみられる。公民館は、地元の盆唄として根付くよう、子どもたちに使ってもらうなどして改めて普及を図るつもりだ。

 雨宮県村史によると、音頭の歌詞は当時の地元農協文化部が募集。応募があった26点から12点に絞り込んで出来上がった。作曲と振り付けは地元の舞踊連が考案。村民のレクリエーションだった盆踊りで使われたという。

 再現のきっかけは、公民館が昨年9月、公民館報の原稿を地元の半田裕美さん(79)に依頼したことがきっかけ。館長の安藤秀一さん(67)が半田さんとの打ち合わせの中で音頭のことを聞き、地元に埋もれた盆唄を復活させたいと取り組みを始めた。

 復活させるには、CD化が欠かせないと考えた安藤さん。半田さんが地元の有線放送の番組に5年ほど前に出演し、音頭を披露していたと知り、有線放送から当時の取材テープを借りた。地元の友人のつてで、音頭の楽譜を作成。楽譜を基にピアノ伴奏と歌を今年1月に収録し、CDを作り上げた。

 歌詞は「暮らしよいぞい雨宮県は、広い稲田や桑畑」と始まる。「字は三つで心は一つ、土口、生萱、雨宮」「春の祭りの御神事太鼓、昔ながらの音がする」などと、地元の見どころや地域のまとまりを表現している。

 安藤さんは、お盆に子どもたちが音頭に合わせて踊り、地域でよみがえることを願う。CDは10枚ほど作り、市役所や復活に向けて協力してもらった人たちに配った。「時間はどれだけかかってもいい。地元で作られ、地元らしさが詰まった盆唄が復活し、親しまれるようになればうれしい」と話している。

(4月26日)

長野県のニュース(4月26日)