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水耕栽培眺めつつ、桑を味わって 吉田館旧工場にレストラン計画

レストランの食事スペースから、窓越しに水耕栽培を見学することができるレストランの食事スペースから、窓越しに水耕栽培を見学することができる
 岡谷市加茂町で製糸業を営んでいた「吉田館」の旧工場で桑を水耕栽培している「ストリーム」が、工場内にレストランの開業を計画している。桑を使ったメニューを提供し、食事をしながら栽培の様子を見ることができる趣向だ。食の安全を考える消費者へのアピールを狙う。近くにある吉田館の旧事務所には2年前から古道具店などの出店が相次ぎ、商業施設に一変しており、一帯がさらににぎわうことも期待している。

 ストリームは2015年に桑の水耕栽培を始め、現在は約66平方メートルで3500本を育てている。桑は葉の粉末を練り込んだうどんなどに加工して販売。根を使ったせっけんも開発した。昨年、桑の葉を使ったメニューの提供や商品を販売する「カフェ&ショップ沙羅桑(さらくわ)」を諏訪市中洲に開業している。

 レストランは今夏の開業を予定。食事スペースは約100平方メートルで、水耕栽培をしている場所とは壁で隔てられているが、窓越しに工場内で育つ桑を見学できる。メニューは、桑の葉を練り込んだコッペパンのサンドイッチや、根を練り込んだハンバーグなどの予定。レストラン内ではイベントも展開し、情報発信の場にもする考えだ。

 吉田館によると、旧工場は1991年に製糸業を廃業するまで、糸を束ねて出荷できる状態にする「再繰(さいそう)」工場だった。ストリームの福島知子社長(55)は「製糸で栄えた岡谷の歴史の舞台。製糸に関係する桑を全国へ発信していきたい」と意気込んでいる。

 同社は29日に市内で開かれる「シルクフェア」に合わせ、工場見学や桑の葉を使った料理の試食を予定している。

(4月27日)

長野県のニュース(4月27日)

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