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松枯れ対策の薬剤散布 松本・本郷地区は本年度見送り

 松本市本郷地区の町会長らでつくる松くい虫対策協議会が、市が実施する松枯れ対策の薬剤散布を本年度は行わない方針を固めたことが26日、分かった。同地区では昨年度、健康被害などを懸念する住民から反対の声が上がり、市が散布を中止した経緯がある。協議会によると、住民の間で賛否が割れた状態が続いており、意見集約できなかったという。市耕地林務課は「協議会の判断を尊重する」としている。

 協議会は昨秋から、松枯れや薬剤散布に関する市の説明会を企画したり、健康被害を懸念する住民たちと話し合いの場を設けたりしてきた。今年2月、本郷地区の全26町会ごとに本年度の散布についての考え方を聞いたところ、回答は9町会にとどまり、内容も「散布せず対策の検討を続ける」「散布する」などと割れた。

 薬剤散布は6月中下旬〜7月中下旬に実施しないと効果が薄いとされる。協議会の小川博通前会長(78)は取材に「本年度の散布は時期的に難しい」と説明。「対策は必要。反対派と賛成派の双方で話し合いを続けなければいけない」とした。

 市内の本年度の薬剤散布は里山辺、四賀2地区で実施する方針が決まっている。

(4月27日)

長野県のニュース(4月27日)