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丸山晩霞の作品、情報寄せて  生誕150周年記念展へ東御の記念館

丸山晩霞の作品を見ながら繊細な筆遣いについて説明する佐藤さん丸山晩霞の作品を見ながら繊細な筆遣いについて説明する佐藤さん
 東御市祢津(旧祢津村)出身の画家、丸山晩霞(ばんか)(1867〜1942年)の作品を所蔵、展示する同市の丸山晩霞記念館が、丸山の作品に関する情報を集めている。丸山の生誕150周年を祝って同館が10〜11月に開く記念展で、より質の高い作品を紹介するためだ。秀作の中にも時代を経て行方が分からなくなっている絵もあり、美術愛好家らに協力を求めている。

 同館の学芸員、佐藤聡史さんによると、丸山は農村や田園、山岳風景などを得意とした。特に明治中期〜大正初期の絵は、きめ細かい筆遣いで描かれた秀作が多く、画壇も「風景を忠実に描こうとする食い入るような姿勢」(佐藤さん)を高く評価していた。ただ、優れた作品であっても個人蔵の場合は、持ち主と連絡が取れなくなっている例が多々あるという。

 年間約30件は丸山の作品に関する情報が同館に寄せられるが、秀作につながる場合はごく一部という。油彩や日本画の情報も集まるが、同館としては「今回は、丸山が評価されるきっかけになった本来の画業である水彩を集めたい」と考えている。

 佐藤さんは、丸山が得意とした透明感のある水彩画のタッチは、現代の人気アニメーションの背景画にも通じている―とする。記念展に向けて「本当の力量を見て、丸山晩霞が再評価されるようになればいい」と話す。問い合わせは丸山晩霞記念館(電話0268・62・3700)へ。

(4月27日)

長野県のニュース(4月27日)