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松本で恒例「工芸の五月」始まる

池上邸の蔵の中に管を渡し、7種類の湧水でコーヒーを入れる「池上喫水社」=29日、松本市池上邸の蔵の中に管を渡し、7種類の湧水でコーヒーを入れる「池上喫水社」=29日、松本市
 松本市のギャラリーなど約60カ所で工芸品の展示販売などを行う恒例の「工芸の五月」が29日始まり、市街地の民家などを活用した展示会場は多くの人でにぎわった。28日に同市中央2に全面開業した信濃毎日新聞松本本社の新社屋「信毎メディアガーデン」も会場となり、親子連れなどが缶バッジや小冊子を作るワークショップ(参加型講習会)を楽しんだ。

 同市中央3の「池上邸」にある大正時代の米蔵を利用した作品「池上喫水社」は、茨城大学工学部助教の一ノ瀬彩さんらによる湧き水と工芸に着目した企画「みずみずしい日常」の一つ。蔵内部に張り巡らせた管で7種類の松本の湧き水をそれぞれ別のガラス瓶に送り、コーヒーを抽出する仕組みだ。コーヒーを飲み比べることもできる。

 制作者の一人、中嶋哲矢さん(33)=横浜市=は「地元では当たり前の湧き水も他の地域では非日常の光景。地元の人に静かな環境で1滴ずつ見てもらいたい」。

 信毎メディアガーデンで開いた「旅行者みずのさんぽ&井戸端プリント」では、子どもたち約160人が工作を体験。缶バッジに自分の顔を描いた同市島内小1年三沢遥花さん(6)は「バッグに付けたい」とうれしそうだった。

 工芸の五月は5月末まで。メインの「クラフトフェアまつもと」は26、27日、同市のあがたの森公園で開く。

(4月30日)

長野県のニュース(4月30日)