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伝統つなぐ泳ぎ初め 天龍中でプール開き

同級生らが見守る中、水しぶきを上げて泳ぐ天龍中の水泳班メンバーら同級生らが見守る中、水しぶきを上げて泳ぐ天龍中の水泳班メンバーら
 県最南の天龍村天龍中学校(全校生徒13人)は2日、プール開きをした。同中学校運動部水泳班は昨年、ただ一人のメンバーだった当時3年の後藤信之介さんが引退して活動を休止。伝統を途切れさせたくない―という後藤さんの強い思いを受け止めた新1年生の橘礼人さん(12)と熊谷翔太さん(12)が今年入り、水泳班の伝統をつないだ。

 午前11時現在の気温と水温はともに22度。プールサイドで他の生徒たちが見守る中、3年生の有志2人も加わった4人で泳ぎ初め。水に入ると「すげえ寒い」と震えつつ、力いっぱい腕や脚を動かし自由形で50メートルを泳ぎ切った。

 同校によると、水泳班は1976(昭和51)年に生徒20人で発足。温暖な気候でプールを使える時期が長いことから県内大会で活躍し、「水泳天龍」とまで呼ばれた。しかし、生徒数の減少などに伴って徐々に部員数は減った。

 「水泳班がなくなったら伝統のプール開きができなくなる。ぜひ入部してほしい」。水泳班唯一の生徒として3年間活動した後藤さんが昨夏、当時天龍小6年だった5人に手紙を渡した。水泳経験があった橘さんと熊谷さんがその思いを引き継ごうと、入部を決めた。

 熊谷さんは「全国大会に出場できるよう頑張りたい」、橘さんは「大会での活躍などを通して、村を盛り上げたい」と意気込んでいた。

(5月3日)

長野県のニュース(5月3日)