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「八ケ岳チェンバロ」お披露目 川上産カラマツ使用

完成した「八ケ岳カラマツチェンバロ」を演奏するロバート・ヒルさん完成した「八ケ岳カラマツチェンバロ」を演奏するロバート・ヒルさん
 八ケ岳高原音楽堂(南牧村)を運営する八ケ岳高原ロッジ(東京)は、音楽堂開館30年を記念し、川上村の樹齢110年のカラマツを使って鍵盤楽器チェンバロを作った。「八ケ岳カラマツチェンバロ」と名付けた。3日夜、同音楽堂でお披露目コンサートを開き、米国の奏者ロバート・ヒルさんが演奏。約230人が繊細な音色に耳を傾けた。

 チェンバロは埼玉県新座市に工房を構える久保田彰さん(64)らの協力で製作。チェンバロはポプラを使うことが多いが、国産材にこだわり、金箔(きんぱく)で装飾したふたの内側には「東洋風の」(久保田さん)ビワの絵柄をあしらった。

 同音楽堂はカラマツ林に囲まれており、県産カラマツなどで建てられた。同ロッジは、チェンバロを通して環境問題や林業、製作する職人に思いを巡らせ、若手奏者の育成にもつなげたい―との願いを込めた。製作者らの思いをまとめた冊子「ジュニアガイド」も約7千部作った。

 同ロッジは6日以降、日曜日などに演奏会を開く予定で、音楽事業担当の蕪木(かぶらき)冬樹さん(38)は「音楽堂の次の30年をチェンバロと共に歩んでいきたい」。演奏前に登壇した久保田さんは「楽器は出来上がった時が完成した時ではない。弾きこむことで楽器が育っていく」と話した。

(5月5日)

長野県のニュース(5月5日)