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絵本「だるまちゃん・りんごんちゃん」はだるまちゃんが「りんごん村」を訪ね、お祭りを楽しむ物語。絵本作家加古里子(かこさとし)さんが18年前、飯田市の人形劇フェスティバルに参加した縁で、初めて特定の地域をテーマに描いた作品だった

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著作数は人気の「だるまちゃん」シリーズをはじめ700点以上。絵の面白さ、おおらかな作風に夢中になった人は多かろう。子どもたちには自分の目で見て、自分の頭で考え行動する賢さを持ってほしい―。その手伝いをすることを作品に託している

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半生を語った著書「未来のだるまちゃんへ」にある。近視のため航空士官を諦めて迎えた19歳の敗戦。手のひらを返したような大人の態度に激憤し「死に残り」の自身の生き方に苦悩する。川崎の工場地帯で紙芝居ボランティアを始め、正直に反応する子どもに希望を見いだした

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東大工学部卒後、昭和電工の研究所に勤めながらの活動だった。入社早々に疑獄事件が起こり、入社式で「このまま勤めてもいいのか」と社長に食ってかかったエピソードも。生意気と見られても、おかしいことはおかしいと言う敗戦時の決意を貫いた

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子どもの好奇心を育んだ科学絵本の先駆者でもある。去年は東日本大震災の犠牲者の慰霊と原発への警鐘、沖縄の苦労に思いを込めた「だるまちゃん」シリーズ3作を著している。自分の人格や経験、思考をさらけ出してこそ子どもは応じてくれる―。誠実に走り通した92年の生涯だった。

(5月8日)

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