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信大病院、病状説明は平日の日中に 医師の働き方改革で新方針

信州大病院内の掲示板に張られた診療方針の変更を伝えるポスター=8日信州大病院内の掲示板に張られた診療方針の変更を伝えるポスター=8日
 信州大病院(松本市)は8日までに、医師の働き方改革として、患者への病状の説明を原則、平日の日中に限るとするなど新たな対応方針を決めて病院内に掲示した。平日夜間や休日、入院患者の症状確認や病状の変化への対応を、主治医に代わって当直医師らが可能な限り担うことも始めた。必要な場合は主治医に出勤を求め、「最善の方法で対応する」(総務課)とし、患者や家族に理解を求めている。

 病院側は、厚生労働省の有識者検討会が2月、医師の長時間労働是正に向けて緊急対策をまとめたことを踏まえたとしている。

 新方針は7日開始。病状説明は平日午前8時半〜午後5時15分に限定する。信大病院によると、医師は勤務時間に診療などの業務を優先し、患者や家族に対する説明のために時間外に出勤する場合が少なくない。夜間や休日の入院患者への対応はこれまでも当直医師らが担っていたが、患者側から「主治医の方が安心できる」といった要望もあって主治医が時間外に出勤することが多かったという。

 新方針は「自分の患者だと頑張り過ぎてしまうことが相当数ある」(総務課)として、医師側の意識変革を促す狙いもあるとする。

 厚労省の緊急対策では、服薬指導や診断書入力などの医師の業務を他の職種に移すことを柱とした時間短縮の取り組みを求めている。辻谷重宏副病院長(59)は、医療の質を確保するためには医師の適切な休息が必要とし「できるところから改善を進めたい」としている。

(5月9日)

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