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カジノ王にとって日本はよほど魅力ある市場らしい。昨年2月、米カジノ大手企業の会長シェルドン・アデルソン氏は都内で開かれたセミナーで気勢を上げた。統合型リゾート施設(IR)に最大100億ドルを投資する用意がある、と

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1兆円を超える規模だ。米メディアの報道によれば同氏はパチンコの普及台数などを挙げ、日本を賭け事好きの風土とみなしている。市場規模はマカオに次いで250億ドルに成長するとの試算もある。大きなビジネスチャンスに鼻息も荒くなるのだろう

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国際政治学者高橋和夫さんの本紙寄稿(4月15日付)でアデルソン氏とイスラエルの関係を知った。ユダヤ系の同氏は親しい間柄のネタニヤフ首相を通じてカジノ開設を日本に働き掛けてきた。イスラエルが進めるパレスチナ占領地へのユダヤ人の入植活動には資金援助している

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2016年の米大統領選ではトランプ氏に3500万ドル、40億円近い支援をした。トランプ政権によるエルサレムの首都認定や米大使館の移転はいかにもと思えてしまう。アデルソン氏は5億ドルと見込まれる費用の一部を寄付すると申し出ているという

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14日はイスラエル建国から70年。70万人が難民となったパレスチナ人には「ナクバ(大惨事)」の日だ。3月以降、デモを続ける若者にイスラエル軍が発砲し犠牲者は40人を超えた。そんな折、国会に提出されたIR整備法案である。カジノマネーの行方に思いを巡らさずにはいられない。

(5月9日)

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