長野県のニュース

震度5弱の地震、神城断層南側が動いたか 県内研究者ら

 県北部で12日午前に発生した最大震度5弱の地震について、県内の複数の研究者は、2014年11月に長野市や上水内郡小川村などで震度6弱、北安曇郡白馬村などで震度5強を観測した地震の震源となり、大町市から同郡小谷村に至る活断層「神城断層」の南側の断層が動いたとの見方を示した。一方、気象庁は同日の記者会見で、今回の地震が14年に起きた地震の余震の活動域内で発生した―としつつ、「現時点で関係性については分からない」とした。

 信州大の塚原弘昭名誉教授(73)=地震学、千曲市=は、今回の震源が神城断層の南側延長上にあったと推測。14年の地震と同様、断層面が押されて上下に地盤がずれる「逆断層型」で、水平方向にずれる「横ずれ」も多少起きたとの見方を示した。

 神城断層は、日本列島のほぼ中央部を多数の活断層が連続する「糸魚川―静岡構造線(糸静線)断層帯」の最北部に位置。塚原名誉教授は「今回動いた断層も糸静線と無関係とは言えず、注意を要する」と話す。

 信大全学教育機構(松本市)の大塚勉教授(62)=地質学=も「14年の地震と同様の発生メカニズムだ。その際に動かず残った南側に隣接した部分(の断層)が、ごく小規模で動いたのではないか」とみる。ただ、14年よりも今回は震源が深いため、「同じ(神城)断層かどうかは分からない」とする。

 信大教育学部(長野市)の広内大助・教授(47)=地理学=も、断層のずれ方から「糸静線の断層活動の可能性があり、前回(14年11月)と時期が近いことから、神城断層の延長で起こったとも考えられる」と指摘する。

 今回の地震を受け、信大の研究者らでつくる震動調査グループ(代表・小坂共栄信大特任教授)のメンバー3人は12日、14年の地震で被害が大きかった白馬村神城の堀之内地区を調査。継続的に調べている地下水の水位観測では、変化はなかったという。

(5月13日)

長野県のニュース(5月13日)