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大町の全小中学校、夜間は留守電対応へ 教員の負担軽減狙い

 大町市教育委員会は6月1日から、市内に九つある小中学校(義務教育学校1校を含む)で、夜間や休日など教員の勤務時間外に学校へかかってきた電話に留守番電話で対応する。長時間勤務が問題となっている教員の負担を軽減し、働き方改革を進める狙い。緊急時は市役所の当直担当を通じて校長らに伝えて対応するとしている。県教委によると、県内の市町村教委でこうした対応を実施するのは初めてとみられる。

 ただ、万一の緊急時に早期対応が取れるのか、学校・教員側と家庭との意思疎通に影響を与える可能性がないのか、導入や運用に当たっては課題もある。

 県教委は昨年11月、「学校における働き方改革推進のための基本方針」を決定。時間外の留守番電話対応や「学校閉庁日」の設定について全県で導入を検討するとし、保護者らの理解が得られた市町村から順次実施するよう求めていた。一方、これより先に大町市教委は昨年春から、市内の一部小学校で時間外の留守番電話対応を試行。全学校で実施しても問題ないと判断したとしている。

 市教委によると、平日は午後6時から午前8時まで、電話による連絡・問い合わせは留守番電話で対応する。土・日曜、祝日など、学校が休みの日も同様に対応。緊急時は市役所の宿直(日直)担当者に伝えるようにと、音声メッセージで電話番号を案内する。伝言は宿直・日直の担当者から市教委を通じ、各校の校長や教頭などに伝わるようにする。

 市内の学校関係者によると、従来は、平日の午後6時以降や休日も、教員が校内にいる場合は、保護者らの電話に応じていたという。

 6月からは、教員が携帯電話の番号を保護者に伝えることも控え、勤務時間の線引きを明確化する。市教委学校教育課の三原信治課長は「学校が緊急と判断した場合、直ちに対応できる態勢を取る」とした上で、「まずは教員自身が勤務時間を意識することから始め、教員の働き方改革を進めたい」としている。

 市教委は本年度、小中学校の夏休み期間に学校閉庁日も導入。今年は8月13〜16日に行う。従来は日直担当者が交代で出勤していたが、こうした対応は廃止。教員には連続休暇の取得を促す。

 県内では松本市教委が昨年度から学校閉庁日を設けている。

(5月14日)

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