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業務用コネクター事業 安曇野工場に中枢機能

業務用コネクター事業の中枢機能を東京の本社から移した安曇野工場=安曇野市業務用コネクター事業の中枢機能を東京の本社から移した安曇野工場=安曇野市
 コネクター製造の本多通信工業(東京)は、工作機械や制御機器向けの業務用コネクター事業の中枢機能を、本社から安曇野市の安曇野工場に移した。開発人材のうち約7割に当たる11人が4月までに安曇野工場に異動。生産現場との連携で商品開発力を強化し、強みの多品種少量生産に磨きをかける。特長ある商品で新たな市場を開拓するだけでなく、納期の短縮も進め、競争力の向上を目指す。

 同社は2016年、製品開発力強化のため設計・開発担当者4人を本社から安曇野工場に移した。この4月には管理職を含む設計・企画担当者ら7人が新たに配置転換となり、業務用コネクター部門の技術者16人のうち11人が安曇野工場配属となった。設計から顧客対応まで、生産部門と一体的に当たっている。

 コネクターは機器や部品をつなぐための電子部品。本多通信工業は東証1部上場で、国内唯一の生産拠点である安曇野工場では、工作機械に使うコネクター、一眼レフカメラに使うSDカードソケットなどを製造する。業務用コネクターの商品開発力の強化により、上位機種のパソコンや小型無人機ドローン、医療機器といった市場の開拓を狙っている。

 佐谷紳一郎社長は今回の中枢機能の移転について「設計と製造の各部門が、がっぷり四つに組んで課題を共有することで成果につなげたい」と説明。「ものづくりに臨む設計技術者を工場で育てたい」と述べ、今後は新卒で採用した社員のうち理系出身者を中心に約7割を安曇野工場に配置する考えも示す。

 19年3月期は全社で約10億円の設備投資を計画し、このうち約7億円を安曇野工場の整備に充てる。中国工場で担っていた産業機械向けの製造ラインを近く安曇野工場へ移設。来春の完成を目指し、敷地内に従業員用カフェテリアや寮が入った厚生棟を建設する。同工場で働く従業員は約170人。佐谷社長は「仕事量が増える中、職場環境の改善を重視する」としている。

 本多通信工業の18年3月期の連結売上高は約195億円。中期経営計画では、21年3月期までに250億円に引き上げる目標を掲げる。このうち18年3月期に売上高93億円だった業務用コネクター事業については、新市場開拓などで21年3月期に115億円まで引き上げる計画だ。

(5月15日)

長野県のニュース(5月15日)