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七之助さん・梅枝さん 市民との公演「楽しみ」

信州・まつもと大歌舞伎の公演に向けて意気込みを語る中村七之助さん(中央)、中村梅枝さん(左)、木ノ下裕一さん=14日、東京・渋谷のシアターコクーン信州・まつもと大歌舞伎の公演に向けて意気込みを語る中村七之助さん(中央)、中村梅枝さん(左)、木ノ下裕一さん=14日、東京・渋谷のシアターコクーン
 松本市のまつもと市民芸術館で6月に開く「信州・まつもと大歌舞伎」の公演を前に、主役の歌舞伎俳優中村七之助さん(34)、中村梅枝さん(30)らが14日、都内で信濃毎日新聞の取材に応じた。初回の2008年から丸10年を迎えるまつもと大歌舞伎。市民が盛り上げる公演を「楽しみ」と話し、芝居に込める思いや意気込みを語った。

 演目は「切られの与三(よさ)」。商家の養子の与三郎と、やくざの愛人で元芸者のお富が互いに一目ぼれするが、情事が露見し、与三郎がめった切りにされる。全9幕の物語を与三郎の人生に焦点を当てて再構成し、必死に生き抜こうとする与三郎に、現代を生きる人の姿を投影したという。

 先行して現在、都内で公演中で、与三郎を演じる七之助さんは「久しぶりの『立ち役』だが、日に日に観客の反応も良くなっている」とし、「(与三郎の人生を)人間くさく演じたい」と抱負。お富を演じる梅枝さんは「場面ごとにお富のいろんな表情を見せたい」と意気込みを話した。

 七之助さんは「(そば打ち愛好家による)そばの振る舞いが何種類も食べられて楽しみ」とも。梅枝さんは「街ぐるみで芝居を応援してくれる場所は貴重。楽しみでしょうがない」と声を弾ませた。

 この日は、演出・美術を担当する同館芸術監督の串田和美さん(75)と、補綴(ほてい)(台本の再編集)を担う木ノ下裕一さん(32)も取材に応じた。公演を支える市民を見てきた串田さんは「市民が支える歌舞伎を見たい―と都内から訪れる人もいる。誇りに思ってほしい」。木ノ下さんは「与三郎の人生を追体験できるのも見どころ」とPRした。

(5月15日)

長野県のニュース(5月15日)