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小学館の次世代マンガ大賞 安曇野出身の中田さん頂点

中田アミノさんの作品「委員長、草をむしれ」が掲載されたビッグコミックスペリオール中田アミノさんの作品「委員長、草をむしれ」が掲載されたビッグコミックスペリオール
 創造学園高校(現松本国際高校)の卒業生で名古屋造形大(愛知県)2年の中田アミノさん(19)=ペンネーム、安曇野市出身=が、高校生の放課後の交流を描いた漫画作品「委員長、草をむしれ」で、小学館(東京)の青年向けコミック誌「ビッグコミックスペリオール」の創刊30周年を記念して創設された「次世代マンガ大賞」の大賞に選ばれた。同賞は有望な新人発掘などが狙いで、現役女子大学生の中田さんの作品はセンスや将来性が評価された。同誌での新連載、単行本化も決まった。

 中田さんは、信濃毎日新聞が2016年まで中高生から4こま漫画を募り、長野市出身の漫画家茶花ぽこさんが審査して紙面に掲載した「中高生4こま道場」で入選したことがある。このほかの賞での大賞受賞は初めてで「びっくり。いまだに実感が湧かない」と喜んでいる。

 「委員長、草をむしれ」は4月27日号に掲載。クラス委員長で便利屋のように頼られる女子高校生が主人公で、放課後に頼まれた花壇の世話を通じて自由気ままな栽培委員長の先輩男子と知り合い、自分の殻を破って成長していく粗筋だ。「花とかわいい女の子を描きたかった」と中田さん。校舎は安曇野市の母校の中学校をモデルにした。

 編集担当者によると、1月までの半年間に全国から約100作品の応募があった。最終選考では漫画家浅野いにおさん、花沢健吾さんら6人が十数作品を審査。中田さんの作品は「絵も魅力的でオリジナリティーがある」「雑誌の色も明るくなって女性読者も呼び込めるかもしれない」などと評価された。

 中田さんは幼い頃から絵を描くのが好きで、手塚治虫さんの人生を描いた漫画を読んだのをきっかけに漫画家を目指すようになった。創造学園高校マンガ・アニメ科で学び、昨年3月に卒業。名古屋造形大のマンガコースに進んだ。実名や顔は表に出さずに活動している。

 高校時代に中田さんに美術史などを教えた山本達治教諭は受賞作について「女の子の表情が独特で中田さんらしい」。連載と単行本化が決まったことに「漫画家は志望者が多いが狭き門。厳しい世界だが、そこまで行ってくれてうれしい。これからも頑張ってほしい」とエールを送る。

 中田さんは現在、新連載に向けて執筆中。初めて読む人にも分かりやすく描くのが課題だといい、「読んでふふっとしてもらえたらうれしい」と意気込んでいる。

(5月16日)

長野県のニュース(5月16日)