長野県のニュース

知事選 金井氏が出馬を正式に表明

 任期満了に伴う7月19日告示、8月5日投開票の知事選で、新人で元上田市議の金井忠一氏(67)=上田市=は15日、長野市内で記者会見し「県民の命と暮らしを優先し、県民の声が届く県政に転換したい」と述べ、無所属で立候補すると正式表明した。共産党籍を持ち、支援団体の党県委員会や県労連などでつくる「明るい県政をつくる県民の会」と基本政策を調整して5月下旬にも発表する。

 夏の知事選に立候補を表明したのは現職で2期目の阿部守一氏(57)に続き2人目。金井氏は会見で、現県政について「安全保障関連法や原発の再稼働、消費税の増税など悪政を進める国に言いなりで、防波堤としての役割を果たしていない」と批判。「県民の代表として、県民の暮らしや安全に関わる問題で『ノー』と意思表示をする県政にしたい」と主張した。

 共産を除く各党が阿部氏を支持する方針に対し「県民不在の翼賛体制だ。緊張感やチェック機能を失うことになりかねない」と指摘。大北森林組合(大町市)の補助金不正受給事件について「事件の全容解明とトップの責任を明らかにしたい」と述べた。

 県立武道館(佐久市)の建設や県信濃美術館(長野市)の全面改築に触れ「大型公共事業を優先している。医療福祉や教育などを優先する県政への転換を目指す」と訴えた。

 県民の会は「県政の転換が必要」として、金井氏に出馬を要請していた。この日の記者会見に先立ち、同会は臨時総会を長野市内で開き、金井氏を擁立すると正式決定。共産党県委員会は近く、金井氏の推薦を発表する。

 金井氏は上田市下室賀出身で、上田東高校卒。1970(昭和45)年に旧上田市職員になり、95年退職。合併後の現上田市を含め市議を通算5期務めた。2014、18年の同市長選に無所属で立候補し、落選。現在、生活相談や貧困対策などに取り組む「県生活と健康を守る会連合会」の会長を務めている。

 夏の知事選を巡っては、他に表立った動きはない。

(5月16日)

長野県のニュース(5月16日)