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中部横断道 延伸で明暗

八千穂高原インターの入り口付近。佐久穂町の観光や商業に変化が出始めている八千穂高原インターの入り口付近。佐久穂町の観光や商業に変化が出始めている
 中部横断道佐久南インター(IC、佐久市)―八千穂高原IC(佐久穂町)間14・6キロが4月28日に延伸開通し、南の終点となった佐久穂町で、交通の変化による観光や商業への影響が出始めた。大型連休中に観光客が2倍近く訪れた観光地がある一方、これまで南北の主要ルートだった国道141号沿いでは客が減ったとする店も多い。

 八千穂高原自然園は開通日から今月6日までの来場者が636人と、前年同期比約1・5倍に増加。自然園を管理する「ロッヂ八ケ嶺」の上原雄二さん(66)は「佐久市や上田市から来る客が増えた。県内からの観光客が今後は増えるのでは」と期待する。

 白駒池の駐車場の大型連休中(4月29日〜5月6日の平日を除く6日間)の利用台数は計2183台で、前年同期の979台から2・2倍に増加。町から管理を受託する南佐久北部森林組合(佐久穂町)は「知名度向上と横断道の相乗効果。観光バスも来やすくなり、当分は観光客増が見込める」とする。

 一方、佐久穂町畑の国道沿いのガソリンスタンド従業員篠原真也さん(41)は「交通量が減り、渋滞もほとんどなくなった。売り上げが減るのは間違いない」。連休中は例年3人態勢だが、今年は客が少なく2人で足りたという。

 国道沿いで生鮮食品店を夫と営む浅川こずえさん(52)は、秋から冬にかけて販売するリンゴやキノコなどの売り上げ減を懸念。「別荘や県外からの客の来店は見込めなくなる」と話す。町産業振興課は「町の観光に開通は好条件になったが、一過性の可能性もある。店舗への影響も含め注視していきたい」としている。

(5月19日)

長野県のニュース(5月19日)