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元ゼロ戦操縦士の願い 山形村で映画上映開始

上映後に舞台あいさつする宮尾監督上映後に舞台あいさつする宮尾監督
 元ゼロ戦パイロットの故原田要さん(長野市)の証言を記録したドキュメンタリー映画「原田要 平和への祈り〜元ゼロ戦パイロットの100年」の上映が19日、東筑摩郡山形村のアイシティシネマで始まった。監督の宮尾哲雄さん(68)=須坂市=が舞台あいさつし、過去の歴史を見つめる大切さを語った。

 「過去に眼を閉じるものは現在にも盲目である」。映画はドイツの故ワイツゼッカー元大統領の言葉を引用して始まる。ゼロ戦パイロットとして戦中を過ごし、自責の念を抱え続けて2016年に99歳で亡くなった原田さんの生涯を、証言や記録を基に丹念に描き出している。約30人が鑑賞し、涙を拭う人もいた。

 宮尾さんはワイツゼッカー元大統領の言葉を踏まえ「今の時代を知る上で過去の歴史、教訓を知ることが大切だ」と強調。戦争の愚かさを訴え、平和な社会を望んだ原田さんの思いを「どう実現するかが一人一人の宿題になっている」と語った。

 映画は、長野市で昨年上映して以降、各地で上映を希望する声が上がった。アイシティシネマでは6月1日まで上映。8月までに岡谷、飯田、長野、上田市で順次上映する。

(5月20日)

長野県のニュース(5月20日)