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俳句誌「岳」 風土と共に40年

「岳」40周年記念大会で、全国から集まった参加者を前にあいさつする宮坂さん「岳」40周年記念大会で、全国から集まった参加者を前にあいさつする宮坂さん
 松本市を拠点とする月刊の俳句誌「岳(たけ)」は19日、創刊40周年の記念大会を北佐久郡軽井沢町内のホテルで開いた。県内外の同人・会員ら約400人が参加。主宰する宮坂静生さん(80)=松本市、2014年信毎賞受賞=は「地貌(ちぼう)季語(風土に根差した季節の言葉)の『木の根明(あ)く』といった言葉を大事にかみしめながら、40周年を迎えたことを、大変うれしく思う」とあいさつした。

 「岳」は1978(昭和53)年、俳人の故・藤田湘子(しょうし)さんが主宰する俳句誌「鷹」の支部誌として創刊。95年に独立した。現在は約1200人の誌友(同人・会員)が全国にいる。

 「地貌季語」は、宮坂さんが提唱し、俳句界で定着しつつある。「木の根明く」は雪国で春先、木の周りの雪だけが解けた様子を表す。宮坂さんはあいさつで、「死者の国を『根の国』と言うように、『木の根明く』には、亡くなった人たちの祭典のような意味もあるだろう。40年間に亡くなった誌友たちも、この場に参加してくれていると思う」と話した。

 このほか、ノンフィクション作家の柳田邦男さんと米国出身の詩人のアーサー・ビナードさんによる「日本語を生きる」と題する対談もあり、「ふるさと」と文学の関係を巡って語り合った。

(5月20日)

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