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八ヶ岳「縄文世界」日本遺産に 長野・山梨14市町村申請

縄文のビーナス縄文のビーナス 仮面の女神仮面の女神
 文化庁は24日、有形・無形の文化財をまとめて地域の魅力を発信する「日本遺産」に、八ケ岳山麓の長野県8市町村と山梨県6市による「星降る中部高地の縄文世界―数千年を遡(さかのぼ)る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅」など全国13件を認定したと発表した。長野県内での認定は、木曽谷の山林文化をアピールした2016年度の木曽郡6町村と塩尻市の提案に次いで2件目。

 日本遺産は、地域に受け継がれる文化財にまつわるストーリーが日本の文化や伝統を語る内容であるかどうかを評価する。第4弾となる今回は、国内外に発信して地域の活性化を図れるかをより重視した。

 「星降る―」を申請したのは、茅野市、諏訪郡富士見町、原村、下諏訪町、諏訪市、岡谷市、小県郡長和町、南佐久郡川上村と、山梨県の甲府市、北杜市など。黒曜石の採掘跡が見つかった下諏訪町の星ケ塔遺跡や、茅野市出土の国宝土偶「縄文のビーナス」「仮面の女神」など、縄文時代の土器や土偶、黒曜石産地遺跡、景観など67を「構成文化財」として列挙し、「黒曜石や山の幸に恵まれ繁栄した縄文人を身近に感じることができる」とまとめた。

 文化庁記念物課は「日本最古の黒曜石産地に着目して山麓の縄文集落と結び付け、魅力的なストーリーにした。黒曜石や土偶の芸術性への着目も面白い」と認定理由を説明した。

 認定されると、案内看板設置や案内人育成事業などに3年で計約7千万円の補助金を受けられる。両県の関係14市町村の16年度の合計観光客数は3400万人。今回の認定により、22年度に4千万人達成を目指す。

 今回の認定は他に、神奈川、静岡両県にまたがる箱根の旧東海道を中心とした「旅人たちの足跡残る悠久の石畳道」や、鬼退治の伝承に関係する史跡などで構成する「『桃太郎伝説』の生まれたまち おかやま」など。

 県内では今回の審査に、飯田市など10市町村が静岡・愛知県の市町村と共にJR飯田線を、千曲市が姨捨の棚田を、安曇野市など5市町村が道祖神をテーマにしたストーリーをそれぞれ申請したが、認定は見送られた。

 認定は今回で43道府県の計67件となった。文化庁は、東京五輪・パラリンピックが開かれる20年度までに認定数を計100件程度に増やす計画だ。

(5月24日)

長野県のニュース(5月24日)