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惨事忘れず安全祈る 軽井沢のバス事故 遺族ら現場に慰霊碑

スキーバス転落事故の現場に建立された「祈りの碑」を除幕した遺族ら=27日、軽井沢町スキーバス転落事故の現場に建立された「祈りの碑」を除幕した遺族ら=27日、軽井沢町
 大学生ら15人が死亡した北佐久郡軽井沢町のスキーツアーバス転落事故の遺族でつくる「1・15サクラソウの会」が事故現場で建立を進めていた「祈りの碑」が完成し、27日、式典が開かれた。9家族23人の遺族をはじめ、国や町、警察、消防などの関係者ら計約70人が参列。犠牲者の冥福を祈るとともに、事故を忘れず、交通安全が保たれる世の中に―と願った。

 白御影石を使った碑は、高さ2・2メートル、幅1・8メートル、奥行き1・5メートル。犠牲となった13人の大学生を表すガラス13枚を中央上部に配し、両脇から石で包み込む構造。遺族が手を合わせ13人を囲むイメージとした。犠牲者の名前とともに「あの日の出来事をいつまでも忘れず二度とこのような悲惨な事故が起こらないことを祈ります」と刻んだ。

 式典で参列者は黙とうをささげた。次男の寛さん=当時(19)=を亡くした同会代表の田原義則さん(52)=大阪府吹田市=は「再発防止の思いを形で残せる石碑を建てられたことは、われわれにとっても大きな前進」とあいさつした。

 国土交通省の長井総和・公共交通事故被害者支援室長は「貸し切りバスの安全確保に万全を期していくことを、安らかに眠るみ霊、ご遺族、関係者の皆さまにお誓い申し上げる」との石井啓一国交相のメッセージを読み上げた。軽井沢町の藤巻進町長は「事故を風化させず語り継ぐ象徴として守られていくことを祈念する」と述べた。

 事故は2016年1月15日未明、国道18号碓氷バイパスで発生。スキーツアーの大型バスが道路外に転落し、大学生13人と運転手2人の計15人が死亡し、26人が重軽傷を負った。県警は17年6月、バス運行会社「イーエスピー」(東京)の社長と事故当時に運行管理者だった元社員を業務上過失致死傷の疑いで、死亡した運転手を自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で、それぞれ書類送検した。

(5月28日)

長野県のニュース(5月28日)