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霧ケ峰高原にジャンプ台があったんです 茅野の住民ら歴史掘り起こし

ジャンプ台の先端だったとみられる石積みと、「北大塩の歴史を語る会」が設置した看板ジャンプ台の先端だったとみられる石積みと、「北大塩の歴史を語る会」が設置した看板
 茅野市や諏訪市に広がる霧ケ峰高原のガボッチョ(カボッチョ)山(1681メートル)に、戦前に建設されたというスキージャンプ台に地元・茅野市米沢の北大塩区住民らが光を当てようとしている。今は山頂西側にジャンプ台の名残とみられる石積みが残るだけだが、住民は歴史を掘り起こして案内看板を設置。5月末に年1回の現地作業があり、10人余が周辺の草を刈った。

 同区の「北大塩の歴史を語る会」によると、ジャンプ台は1939(昭和14)年に地鎮祭が行われたとの記録がある。北に向かって飛び出す設計で、60メートル級だったという。確認できる石積みは高さ約1・7メートル、長さ8メートルほどだ。

 ただ、ジャンプ台が完成して実際に使われたかどうかの記録は無い。同会によると、住民の間ではジャンプ台があったと語り継がれてきたがはっきりせず、2014年に調査を開始。古い区長日誌などに地鎮祭の記録があることなどを突き止めた。

 同会は16年、判明した事実関係を紹介する案内看板を設置。同区が1932年に上諏訪体育協会からジャンプ台建設のために土地を借りたいという申し出を受けたことや、33年に山頂に「スキー神社」が建立されたことなどを記した。

 霧ケ峰では戦後、諏訪市の霧ケ峰スキー場がにぎわったが、ガボッチョ山のジャンプ台が顧みられることはなかった。同会の北沢俊弘さん(74)は「霧ケ峰のスキー文化と歴史を後世に伝える一助にしたい」と話している。ガボッチョ山周辺は北大塩区の財産区で、一般の立ち入りは制限されている。

(6月6日)

長野県のニュース(6月6日)