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白馬村、「無電柱化」推進の条例案を提出へ

電柱と電線が北アルプスの眺望を遮っているJR白馬駅前=5日電柱と電線が北アルプスの眺望を遮っているJR白馬駅前=5日
 北安曇郡白馬村は6日開会の村議会定例会に、電線を地中に埋設する「無電柱化」を村内で推進する条例案を提出する。山岳観光地にふさわしい景観をつくる目的で、村は具体的な目標や期間などを定めた推進計画を本年度中に作る。事業者の責務として道路上の電柱・電線の設置抑制や撤去を行うと定める。県道路管理課によると、県内での同様の条例制定は「聞いたことがない」としている。

 JR白馬駅前やスキー場周辺などで北アルプスを望む景観を遮る電柱・電線を整理し、山岳リゾートとしての価値を高める狙い。数年前から無電柱化を求める要望が村民から寄せられており、検討を進めていた。村では旅館やホテルの利用客に課す「宿泊税」など観光振興に向けた新財源の検討も同時に進んでおり、村も一定の負担をすることで無電柱化を進めたい考え。

 条例案は景観への配慮だけでなく、災害防止や安全な交通の確保も目的に据える。村民や事業者などの理解や意向を踏まえながら、無電柱化を進めることを基本理念に盛った。村総務課は「できることから取り組み、迅速に進めていく」としている。

 無電柱化を巡り、県は4月から、地震などの災害への備えとして、管理する国県道のうち「緊急輸送路」全線で電柱の新設を禁止。倒壊した電柱が緊急車両の通行や避難の妨げになるのを防ぐ目的で、電線の地中化を進めている。村内でも本年度、白馬駅前の国道148号線で電線地中化工事に向けた概略設計を行っている。

(6月6日)

長野県のニュース(6月6日)