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リンゴのブランデー 松川町に蒸留所完成 今夏生産開始

ブランデーの生産に使うドイツ製の蒸留器ブランデーの生産に使うドイツ製の蒸留器
 ワインやジュースを製造・販売する「信州まし野ワイン」(松川町大島)の蒸留・醸造所が完成した。5月にブランデー製造に必要な蒸留免許を取得。今夏、リンゴのブランデーと高級シードル(リンゴの発泡酒)の生産を始める。シードル製造に参入する事業者が増える中、「開拓者」として新商品開発に挑み、これまで以上に特産のリンゴをPRしようと意気込む。

 同社がある増野地区は戦後、旧満州(中国東北部)から引き揚げた人たちが開拓し、果物の産地として発展。その歴史や思いを受け継ごうと、フランス語で「開拓者」を意味する「ピオニエ」を、蒸留・醸造所の名前にした。

 総工費約1億5千万円のうち1千万円は、インターネットで資金を募るクラウドファンディングを活用。半年の予定だったが約1カ月で集まった。須山浩専務(60)は「高い期待が寄せられている。よりいい物を仕上げたい」。

 熟成に時間がかかるブランデーの完成は早くて4年後。来年の商品化を目指す高級シードルは、発酵を終えた酵母を取り除くなど手間がかかる。高級シードルには、結婚式など特別な日に飲む物というイメージを付けたいと考えており、飯田市内のホテルなどを回ってアピールする考えだ。

(6月7日)

長野県のニュース(6月7日)