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南牧の事件 主犯格、遺棄現場に土地勘 新たに1人逮捕

 2016年11月、山梨県甲州市の会社員斉藤弥生さん=当時(36)=が殺害され、遺体が南佐久郡南牧村野辺山の畑で見つかった事件で、山梨、長野両県警に強盗殺人などの疑いで逮捕された神奈川県厚木市、無職武井北斗容疑者(24)=別の強盗致死傷などの罪で起訴済み=が過去に南牧村内で働いた経歴があることが6日、捜査関係者への取材で分かった。両県警は、土地勘がある同村を遺棄現場に選んだ可能性があるとみて調べている。

 両県警は6日、強盗殺人などの疑いで、新たに山梨県甲府市、土木作業員若槻和希容疑者(24)を逮捕。この事件の逮捕者は4人となった。両県警は、武井容疑者が他の容疑者に指示を出すなど中心的役割を果たしたとみている。

 4人の逮捕容疑は、共謀して、斉藤さんが当時店長を務めていた山梨県昭和町の貴金属買い取り店の金品を奪おうと計画し、16年11月26日夜、斉藤さん方に侵入。帰宅した斉藤さんの頭や胸を棒状のもので数回殴るなどして翌27日午前9時50分ごろまでに外傷性ショックで死亡させ、店舗などの鍵や乗用車を奪った疑い。

 先に逮捕された武井容疑者ら3人は容疑の全部か一部を否認している一方、若槻容疑者は容疑を認めている。若槻容疑者は武井容疑者とともに、都内で1月に起きた別の強盗致傷事件で起訴されているが、この調べの中で斉藤さん殺害への関与を供述し、斉藤さん殺害事件の容疑者逮捕につながった。

 斉藤さんの遺体は同27日午前、南牧村の畑で見つかり、畑から約2キロ離れた地点で斉藤さんの車が全焼した状態で発見された。捜査関係者によると、山梨県内から南牧村にかけて設置された一般道周辺の防犯カメラが、斉藤さんの車を含む複数台の車の移動を捉えており、武井容疑者らは複数の車で遺棄現場まで移動後、斉藤さんの車を燃やして別の車で逃げたとみられる。

 武井容疑者は、16年8月に甲府市の不動産会社役員男性=当時(73)=宅に強盗目的で侵入し、男性の腹部を殴って死亡させた強盗致死傷罪でも今年3月に起訴されている。捜査関係者によると、この現場では、斉藤さんの遺棄現場で見つかった足跡と似た足跡の一部が見つかり、両県警はともに武井容疑者の足跡とみて調べている。

(6月7日)

長野県のニュース(6月7日)