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「シールド工法」に懸念の声 リニア残土排出の飯田・北条地区

トンネル掘削や移転代替地整備などの検討状況を示した住民説明会=7日夜、飯田市トンネル掘削や移転代替地整備などの検討状況を示した住民説明会=7日夜、飯田市
 JR東海は7日夜、飯田市を通るリニア中央新幹線風越山トンネル(5・6キロ)の一部区間の掘削について、地下水への影響が小さいとされる「シールド工法」の適用が可能とする説明会を同市上郷飯沼北条地区で開いた。同工法が採用された場合、北条地区に掘削残土が排出されることになり、住民からは懸念の声が上がった。

 掘削機が直線的に進む工法のため、住民の生活圏に近いリニア県内駅予定地のすぐ西側のトンネル出入り口から掘削残土が出る。JRは残土の搬出方法について、トンネル出入り口から北側に約300メートルの長さのベルトコンベヤーを設置し、運び出す計画を検討していると説明した。

 出席者からは、ベルトコンベヤーの構造や形状について質問が上がった。JRは「具体的な検討はまだできていない」と説明。今後、工法が決まった時点で示すとした。

 別の住民からは、ベルトコンベヤーの設置によって、生活道路が寸断されたり、住民の移転が必要になったりするのではないか―と懸念が上がった。北条地区では、リニア県内駅の建設や駅周辺整備で移転を迫られる住民が多く、「さらに犠牲を負わせるのか」との憤りの声もあった。

 掘削工法に関する説明会は前日の同市座光寺地区での開催に次いで、2回目。リニア駅周辺や移転代替地の整備計画についての説明もあった。

(6月8日)

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