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「まつもと大歌舞伎」きょう開幕

人力車に乗った中村七之助さんを先頭に出発する登城行列=10日、松本市中央2の信毎メディアガーデン前人力車に乗った中村七之助さんを先頭に出発する登城行列=10日、松本市中央2の信毎メディアガーデン前
 松本市で12日に本公演が開幕する「信州・まつもと大歌舞伎」に先立ち、出演者ら一行が国宝松本城までの市街地を練り歩く「登城行列」が10日にあり、延べ約4万8千人(実行委員会発表)が詰め掛けた。本公演の演目「切られの与三(よさ)」で主役の与三郎を演じる歌舞伎俳優の中村七之助さん(35)や、お富役の中村梅枝さん(30)らがファンの握手や声援に応え、熱気に包まれた。11日にはまつもと市民芸術館で通し稽古もあった。

 出演者らは人力車で、信濃毎日新聞松本本社の新社屋「信毎メディアガーデン」(中央2)を出発。2年ぶりの公演に沿道からは「お帰りなさい」「中村屋」と声援が飛び、出演者らは「ありがとうございます」などと手を振って応えた。

 松本城では住民らと交流する「松本城市民ふれあい座」があり、本公演を開くまつもと市民芸術館の芸術監督で演出・美術を担当する串田和美さん(75)や、出演者9人がステージに上がり、来場を呼び掛けた。

 七之助さんは「松本の皆さん、ただいま帰ってきました。一生懸命頑張ります」とあいさつ。歌舞伎俳優の中村扇雀さん(57)は「今年は(七之助さんの父の)勘三郎兄貴の七回忌。魂を引き継いで演じるので、その心意気を感じてほしい」と話していた。

 11日の通し稽古前の取材に、七之助さんは「大変な芝居だけれど、松本だからこそ演じたい」と意気込んでいた。

(6月12日)

長野県のニュース(6月12日)