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議案賛否や理由事前報告を資料に 喬木村会委が初審議

各議員の議案に対する意見をまとめた資料を見ながら議論を進める議員ら=11日午後7時20分、喬木村議会各議員の議案に対する意見をまとめた資料を見ながら議論を進める議員ら=11日午後7時20分、喬木村議会
 下伊那郡喬木村議会(定数12)は11日夜の予算決算委員会で、各議員が議案などに対する賛否やその理由を事前に報告した内容を示し、初めて審議を進めた。資料は議員や職員のほか傍聴者8人にも配布。審議の効率化、内容充実だけでなく、各議員の考えや審議過程の「見える化」を目指し、今定例会で導入した。

 全議員が出席し、午後7時に始めた予算決算委は、国民健康保険税条例の改正案や本年度一般会計補正予算案など5議案を審議。資料には賛否や理由のほか、事前に議員から出された質疑も記載。村職員が説明の際に、資料に回答を載せたとして説明の一部を省略する場面もあった。

 資料に示された補正予算案への賛否は11人が報告。賛成7人、反対は皆無で、4人が賛否を明確にせず、「委員長の立場からコメントは差し控える」「委員会での説明を受けた後に判断したい」などとした。この日の審議は村側の説明と議員の質疑のみで、予定時間内の午後8時15分に終了。討論、採択は16日の一般質問後に行う。

 この日示した資料には、12日の総務産業建設委員会、13日の社会文教委員会で審議する議案や請願に対する意見も盛り込んだ。

 後藤章人議員は取材に「事前にそれぞれの考えが分かり、短い時間の中で深い審議をするのには役に立つ」とする一方、事前に質問が出ていたことから「いつもより活気がなかった気がする」。傍聴に来た村内の会社員男性(69)は「資料のおかげで議員が考えていることが分かった」と話した。

 村議会は昨年12月から、議員の担い手の幅を広げる狙いで主要日程の大半を「夜間・休日」に開催。常任委員会は原則、午後7〜9時に審議している。短時間での充実した議論を目指して今回の方法を導入した。下岡幸文議長は「村側の回答を受け、その一歩先の踏み込んだ質問が出るようになれば、さらに議論が深まるのではないか」とした。

(6月12日)

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