長野県のニュース

県HPへの差別表現投稿 掲載前に修正・削除

 県ホームページに掲載した一般からの投稿に特定の国籍や人種への差別表現が含まれていた問題で、県は15日、差別表現は掲載前に県が修正や削除を行う―との運用指針を決めた。指針の運用を同日始め、閲覧できなくしていた問題の2件の投稿について、差別表現部分を修正した上で閲覧を再開した。

 問題の投稿は、県民らの意見とそれに対する県の返答を載せる「県民ホットライン」に掲載され、在日韓国人らを「ならず者」とし、寄生虫にも例えていた。投稿を見た人から「ヘイトスピーチ(憎悪表現)を容認するのか」との指摘があり、県は閲覧を停止して対応を検討していた。

 指針は「人権への配慮を欠いた表現」は修正、削除を行う可能性があると明記。差別表現の具体例として、外国人や女性、障害者、犯罪被害者らを対象にした暴力性を持つ言葉などを挙げた。修正に当たっては、弁護士ら有識者に助言を仰ぐ。

 県広報県民課は、投稿を尊重し、全文を公開してきた従来の方針そのものは変わらないとし、「修正が必要な場合は慎重を期す」としている。

 一方、修正を受けた投稿者からの不服申し出に対応する第三者機関の設置は、検討したものの見送った。県政に対する一般意見と県の対応方法の共有を目的とするホットライン欄は「意見表明の場」ではないため、表現が適切かどうかについては投稿者と個別にやりとりするべきだと判断したという。

 阿部守一知事は15日の記者会見で、差別表現が掲載された要因について「職員の人権意識が徹底されていなかった」と述べ、全庁的に人権意識を高めると強調した。

(6月16日)

長野県のニュース(6月16日)