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学校周辺や通学路の安全点検へ 大阪の地震受け、動き広がる

通学路に面したコンクリート壁にひびがないか見て回る浅井校長=18日、千曲市更級小学校通学路に面したコンクリート壁にひびがないか見て回る浅井校長=18日、千曲市更級小学校
 大阪府北部の地震を受け、長野県内で18日、ブロック塀などを含め、学校周辺や通学路の安全性を緊急点検する動きが広がった。多くの学校は年度初めに学校側や保護者らが確認しているとするが、建築基準法上の現行基準を満たさない塀などがどの程度あるか、全体像は把握しきれていないのが現状だ。

 千曲市教育委員会は18日、市内の小中学校13校に学校周辺の安全を確かめるよう求める文書を配布。倒れそうなブロック塀や柱がないか、高い位置に物が置いてないか―といった観点で点検を求めた。保護者に対し、子どもたちと一緒に通学路の安全を確かめるよう依頼することも要請。更級小の浅井かよ子校長(56)は校内外を点検後、「いつ起こるかわからない災害に備えたい」と気を引き締めた。

 岡谷市や茅野市、諏訪郡下諏訪町の各教委もこの日、全小中学校に学校敷地内のブロック塀などに地震で倒壊する恐れがないか点検するよう通知。下伊那郡松川町、阿智村両教委も小中学校などに安全点検を求めた。

 松本、安曇野両市教委は、学校のブロック塀などの点検の検討を開始。県教委保健厚生課は19日にも、県内市町村の各教育委員会に通学路の安全点検を求める文書を出す。

 建築基準法施行令は▽石などを組んだ塀は高さ1・2メートル以下▽鉄筋で補強したブロック塀は2・2メートル以下―などと規定。だが、施行令が改正される以前に造られた塀などが県内にどれくらいあるか、県建築住宅課は「把握できていない」とし、それぞれ所有者に現状の把握や対応を求めたいとする。

 県内では、松本市で最大震度5強を記録した2011年6月の地震でブロック塀が倒壊。同市など県内の一部自治体では、住宅のブロック塀や石塀の撤去、生け垣の設置などに補助したり、子どもたちや保護者が通学路の危険箇所を調べて地図にまとめたりする取り組みもあるが、そうした動きはまだ限定的だ。

 長野市教委は18日、緊急対応として市立小中学校全79校に、学校敷地でブロック塀の有無の確認を要請。通学路の安全確保に努めることも促した。ブロック塀があった場合は、市建設部と連携し、内部の鉄筋の状況確認などを進める。市教委総務課は「状況次第では、早急に安全対策を講じたい」としている。

(6月19日)

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