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大日向の満州分村 実態は 佐久で31日から講座

 戦前、国策に沿って旧満州(現中国東北部)への移民計画を進めた旧南佐久郡大日向村(現佐久穂町大日向)について学ぶ講座「村を挙げて満洲へ描かれた大日向村」が31日と8月21日、佐久市佐久平交流センターで開かれる。当時、映画や小説、演劇などに取り上げられ、「分村移民」のモデルとして全国的に宣伝された過程などを学ぶ。

 大日向村は1938(昭和13)年7月、旧満州に「満州大日向村」を建設する「単村式満州分村」を全国で初めて実行した。2年間で村内の200〜300戸を送り出し、敗戦によって、多くの犠牲者を出す結果になった。

 講座は八十二文化財団(長野市)が、移民団出発から今年で80年になるのに合わせて企画。講師には、佐久穂町のほか、満州から引き揚げた人たちが入植した軽井沢町など満州分村ゆかりの地を訪ね、調査、研究を重ねてきた筑波大の伊藤純郎教授(日本近代史)を招く。

 移民団出発から、戦後の引き揚げと浅間山麓への再入植、47年の昭和天皇巡幸までを取り上げる。初回は、農民文学作家、和田伝(つとう)が39年に書いた小説「大日向村」がテーマ。当時の人々の分村に対する期待感が形成されてゆく過程を探る。

 2回目は、映画、紙芝居、新劇などが描く大日向村と満州を分析。さまざまな媒体により人々に宣伝されてゆく満州分村の実態を捉える。

 共に午後1時半〜3時半で、2回参加が原則。要予約。同財団ホームページなどから申し込む。参加費2千円。問い合わせは同財団(電話026・224・0511)へ。

(7月3日)

長野県のニュース(7月3日)